RDSの自動定期停止をEventBridge SchedulerとCloudFormationで実装してみた

RDSの自動定期停止をEventBridge SchedulerとCloudFormationで実装してみた

複数台のRDSを自動定期停止できます!
Clock Icon2023.02.28

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複数のRDSを自動定期停止させたい…。

こんにちは!AWS事業本部のおつまみです。

みなさん!2022年末にリリースされたAWSの新機能「EventBridge Scheduler」使ってますか?

EventBridge Schedulerは、様々なAWSサービスのAPIと連携し、イベントの定期的な実行をスケジュールすることができます。

以前こちらのブログで、RDSを自動定期停止させてみました。

ただしRDSを停止するAPIStopDBInstanceは複数のリソースを指定することができません。
AWS公式のAPIリファレンスを確認すると、Request ParametersのDBInstanceIdentifierはType: Stringとなっています。

そのため複数のRDSに停止スケジュールを設定したい場合は、EventBridge Schedulerを1つずつ実装する必要があります。
手動で実装するのが面倒なため、今回はCloudFormationテンプレートを作成し、1発で実装できるようにしたいと思います!

構成図

今回はこちらの2つを作成します。

  • 停止用のEventBridge Scheduler
  • 上記Schedule実行用のIAMロール

やってみた

CloudFormationテンプレート

実行するCloudFormationテンプレートです。

---
AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Description:  EventBridge Scheduler to stop RDS instance

Parameters:
  InstanceId:
    Type: String
  ScheduleStopTime:
    Type: String
    Default: "cron(0 20 * * ? *)"
  ScheduleTimezone:
    Type: String
    Default: Japan

Resources:
  ## EventBridgeSchedulerの作成
  ScheduleRDSStop:
    Type: AWS::Scheduler::Schedule
    Properties:
      Name: !Sub 'RDS-Stop-${InstanceId}'
      Description: Stop RDS Instance
      ScheduleExpression: !Ref ScheduleStopTime 
      ScheduleExpressionTimezone: !Ref ScheduleTimezone
      FlexibleTimeWindow:
        Mode: "OFF"
      State: ENABLED
      Target:
        Arn: arn:aws:scheduler:::aws-sdk:rds:stopDBInstance
        Input: !Sub |-
          {
            "DbInstanceIdentifier": "${InstanceId}"
          }
        RoleArn:
          Fn::GetAtt:
          - SchedulerRDSStopRole
          - Arn
  ## EventBridgeSchedulerに紐付けるIAMロールの作成     
  SchedulerRDSStopRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: '2012-10-17'
        Statement:
        - Effect: Allow
          Principal:
            Service:
            - scheduler.amazonaws.com
          Action:
          - sts:AssumeRole
      Path: "/"
      Policies:
        - PolicyName: rdsstop
          PolicyDocument:
            Version: "2012-10-17"
            Statement:
              - Effect: Allow
                Action:
                  - rds:StopDBInstance
                Resource:
                  - "*"

スタック作成時に、こちらのパラメータを指定するだけです。

  • 対象インスタンス
  • 停止のスケジュール
  • タイムゾーン

作成されたリソースを確認

スタック作成完了後、Amazon EventBridgeのスケジュールから作成されたリソースを確認できます。

動作確認

設定したスケジュールで、下準備として用意したRDSが停止されるか見守ります。   今回はテンプレートを使い回し、RDS2台にEventBridge Schedulerを設定しました。

無事、設定した時刻になると起動中→停止中→一時的に停止済みとなりました!

ちょっとハマったところ

EventBridge SchedulerのTarget ServiceArnに指定する[apiAction]がわからなくハマりました。 CloudFormaitonテンプレートのこの部分です。

  ScheduleRDSStop:
    Type: AWS::Scheduler::Schedule
    Properties:
      Name: !Sub 'RDS-Stop-${InstanceId}'
      Description: Stop RDS Instance
      ScheduleExpression: !Ref ScheduleStopTime 
      ScheduleExpressionTimezone: !Ref ScheduleTimezone
      FlexibleTimeWindow:
        Mode: "OFF"
      State: ENABLED
      Target:
        Arn: arn:aws:scheduler:::aws-sdk:rds:stopDBInstance
        Input: !Sub |-
          {
            "DbInstanceIdentifier": "${InstanceId}"
          }
        RoleArn:
          Fn::GetAtt:
          - SchedulerRDSStopRole
          - Arn

公式ドキュメントのユニバーサルターゲットパラーメータ(APIオペレーション)を確認すると、arn:aws:scheduler:::aws-sdk:rds:[apiAction]と記載されていました。

[apiAction][StopDBInstance]を指定すると、CloudFormation実行時にこのようなエラーが発生します。

Resource handler returned message: "Invalid request provided: Invalid RequestJson provided. Reason The api StopDBInstance is not valid for the service aws-sdk:rds.

社内で相談したところ、実行するAPIはStopDBInstanceですが、stopDBInstanceと頭文字を小文字で指定する必要があると分かりました。
AWS SDKの指定では大文字、小文字がしっかり判定されるようです。

ちなみにインプットに指定するRequest ParametersもDBInstanceIdentifierではなく、DbInstanceIdentifierであることに注意です。

最後に

今回はEventBridge SchedulerでRDSの自動定期停止をCloudFormationで実装してみました。
便利なEventBridge SchedulerをCloudFormationと組み合わせることで、さらに便利になりますね!

また弊社が提供するAWS運用簡単サービスopswitchでは、GUI操作で複数のRDS起動・停止をスケジュールできます。 ご興味がある方はこちらのブログをご参考下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました!
どなたかのお役に立てれば幸いです。

以上、おつまみ(@AWS11077)でした!

参考

Amazon EventBridge Scheduler resource type reference - AWS CloudFormation

Universal target - EventBridge Scheduler

EventBridge Schedulerを使ってEC2を定期起動・停止するCloudFormationテンプレート | DevelopersIO

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